(1)ポリ塩化ビニール(PVC)に対する影響
ポリ塩化ビニール(PVC)の中に含まれる可塑剤が、サンホックの素材であるABS合成樹脂に浸透または移行によって物性を破壊してしまう恐れが有りますので、ポリ塩化ビニールへのサンホック使用の場合は充分に気を付けるようにお願いします。
(2)シミ落し剤による影響
(トリクロロエタン 95%)成分のシミ落し剤は、使用状態によっては、ABS樹脂に強い影響を与える可能性が有ります。
従って、より樹脂材料に影響の少ない別のシミ落し剤の検討、また上記シミ落し剤を使用される場合は、完全にシミ落し剤が
蒸発した事を確認した後に包装される事をお勧めいたします。
(3)サンホック(ABS)と繊維(ポリエステル、レーヨン、カシミロン)の融着
サンホック(ABS)と繊維が接触した場合、サンホックの物性は何ら影響を受けないが、高温加圧時(樹脂の変形温度付近)においては、色移行、融着が認められる。但し60℃以下の使用状態においては、色移行、融着ともに認められない
以上の事に注意してご使用ください。 また、上記のような問題が予測されるような製品に対しては、サンテナック(POM樹脂)を使用してください。